忌中と喪中の違い

忌中と喪中はどう違う？

忌中

・忌中（きちゅう）とは

故人の死を悼み身を慎むことをいい、飲み会、結婚式、新年のお祝いや神社へのお参りを控えます。

ただし、仏式では忌中にお寺にお参りするのは問題ありません。
忌中の期間は仏式の場合亡くなってから四十九日の法要まで、神式では五十日祭までとされています。
故人との関係により異なりますが、基本的には二親等までの家族がその範囲と言われています。
0親等：自分（配偶者）
1親等 : 自分の父母（配偶者の父母）
2親等 : 自分の兄弟姉妹、祖父母、孫（配偶者の兄弟姉妹、祖父母、孫）

仏式における忌中

●期間

・亡くなった日から四九日間。

●忌中に避けるべきこと

・神社への参拝
→忌中は「穢れ」とされているため神社へ参拝するのは避けるべきとされています。

・結婚式やお祝いごとへの参加

→ 忌中は慎みの期間であるため、祝い事は避けるのが一般的です。

・派手な行動や華美な服装

→ 黒や地味な色の服を着るのがマナーとされています。

●忌中でもして良いこと

・家の仏壇にお参りする。

・故人を偲びながら静かに過ごす。

・日常生活は普段どおり送る
（仕事や学校には行っても問題なし）。

神道における忌中

●忌中の期間

神道では「五十日祭」までが忌中とされています。つまり、亡くなってから50日間が忌中期間です。
神道では死を「穢れ」と考えるため、この期間は神事（神社の参拝など）を控えることが重要視されます。

●忌中に避けるべきこと

・神社への参拝

→ 死は「穢れ」とされるため、神社には行かないのが一般的です。

・お祭りや祝い事への参加

→ お祝い事や祭事は避けるのが通例。

・神棚封じ

→ 家に神棚がある場合、「忌中紙（半紙）」を貼って封印し、忌明けまで拝まないようにします。

●忌中でもして良いこと

・自宅で故人を偲ぶ。

・家族で静かに過ごす。

・日常生活は通常どおり送る
（仕事や学校に行くのは問題なし）

キリスト教における忌中

キリスト教では「忌中」という概念は明確に存在しませんが、亡くなった方を偲ぶ期間はあります。
カトリックでは「追悼ミサ」、プロテスタントでは「記念式」などを行い、故人の冥福を祈る習慣があります。

●忌中の期間

・カトリックでは「30日目の追悼ミサ」が一区切り

・プロテスタントでは特に期間の決まりはないが、「1年後の記念式」などを行うことがある

●忌中に避けるべきこと

・特に決まりはないが、故人を偲ぶ期間中は派手な行動を控えることが一般的

●忌中でもして良いこと

・教会でのお祈り。

・家族や親しい人と共に故人を偲ぶ。

・日常生活は普段どおり送る。
（仕事や学校は通常どおり）

まとめ

宗教によって「忌中」の考え方が異なるため、故人の信仰や遺族の意向を尊重することが大切です。

・喪中

・喪中（喪中）とは

近親者を亡くしたご遺族が故人の冥福を祈り、喪に服す期間とされています。
期間は1年間で、忌中と同じく二親等までの家族がその範囲と言われています。

・忌中と喪中の違い
　・期間の違い
　　・忌中 : 個人が亡くなってからの四十九日法要、神式では五十日祭まで
　　・喪中 : 一周忌までの1年間
　・意味合いの違い　
　　・忌中：社会との接触を避けるべき期間
　　・喪中：故人を偲ぶ期間

・宗派、宗教における忌中、喪中
キリスト教、浄土真宗では教えや考え方の違いから忌中や喪中がありません。
例えば親族が亡くなった直後であっても、結婚式や七五三などのお祝いや飲み会などの参加に問題はありません。

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