岡山市で葬儀・家族葬をお考えの方へ
みなさん、こんにちは。
家族葬のファイングの『岡山市市民後見人』石田信也です。
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今回のコラムでは『後見制度を利用している家族にできる支え方』についてご説明していきたいと思います。
【令和7年１１月１３日(木)】
後見制度を利用している家族にできる支え方
成年後見制度を利用しているご家庭では、後見人として司法書士や弁護士などの専門家が選ばれている場合があります。
そのような時、家族として「自分にはもう何もできないのでは」と感じてしまう方も少なくありません。
けれども、家族だからこそできるサポートはたくさんあります。
成年後見人が行うのはあくまで法的な手続きや財産の管理が中心で、日常生活の見守りや心の支えは、やはり家族の力が大きいのです。
まず大切なのは、本人の気持ちに寄り添うことです。
成年後見人が選ばれる背景には、認知症の進行や判断力の低下などがあります。
そうした中で、身近な家族が変わらず声をかけたり、会いに行ったりすることは、本人にとって何よりの安心になります。
成年後見人は生活を支える役割を持ちますが、心の支えになることまではできません。
家族がその部分を担うことで、本人が穏やかに日々を過ごせるようになります。
次に、情報の共有です。
成年後見人は本人の生活状況を把握しながら判断をしていきますが、実際の生活の様子まですべてを知ることはできません。
たとえば、最近の体調変化、施設での生活の様子、本人の希望などを家族から伝えることで、後見人はより的確に対応できます。
家族が「本人の今」を伝える存在になることは、後見制度を円滑に進めるうえでとても大切です。
注意しておきたいのは、財産管理や契約の手続きを家族が代わりに行うことはできないという点です。
後見人の業務は法律で定められており、銀行での手続きや施設との契約、支払いなどは後見人が行います。
家族が独自に判断して動いてしまうと、後見人の業務と重なり、トラブルにつながるおそれがあります。
このような場合は、まず後見人に相談し、必要に応じて家庭裁判所を通じて確認を取るのが安心です。
一方で、家族にしかできない支援も多くあります。
たとえば、病院への付き添いや施設への訪問、日常の買い物のサポートなどです。
これらは法律上の手続きとは関係ありませんが、本人の生活を豊かにする大切な時間です。
また、本人が後見人に言いにくいことを家族にだけ話すこともあります。
そうした気持ちを受け止め、必要に応じて後見人へ伝えることも、立派なサポートの一つです。
もし後見人とのやりとりに不安を感じた場合は、遠慮なく相談することが大切です。
後見人は本人の利益を守る立場にありますが、家族との連携も重視しています。
疑問点や要望があるときは、穏やかに伝えることで、お互いに信頼関係を築くことができます。
また、必要に応じて家庭裁判所に相談すれば、第三者の立場で状況を確認してもらうことも可能です。
成年後見制度は、本人ができるだけ自分らしく生活できるように支える仕組みです。
その中心には、制度では補いきれない「家族の思いやり」があります。
専門家の後見人と家族、それぞれの立場でできることを理解し、協力していくことが、本人の幸せにつながります。
家族にしかできない支え方があるということを、どうか忘れずにいてください。
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